Education

for education

日本の安全神話が崩れ、今や学校内においても「いつ」「どこで」子どもたちが危険にさらされるかわからない時代になっています。また、学校は一度に多数の人間が集まる場所であり、新型インフルエンザなどに代表される感染症などが校内で拡散する危険があるために、未然の対策を怠ることで大きな問題へと発展していきます。

今まで安全とされた学校内の安全神話が崩れ、当事者である子どもたちも含め、教育機関の安全管理に対する整備が不可欠な時代となっています。
危険が起きないよう、安全の作業手順を備え、警備・設備を整えても、犯罪に巻き込まれ、怪我をすることがあります。なぜでしょうか?

それは、現状では、教育環境において、安全にとって重要な要素「確実に教育者へ正しい行動をさせるシステム」が整っていないからです。教育者は、教育のプロフェッショナルであって、安全管理のプロフェッショナルではありません。今後は、社会情勢の変化によって、教育者であればあるほど、あらゆる状況に対応できるスキルな人材が求められることになるでしょう。そのためには、まずは、現場のシステムを見直す必要があります。

また一方で、各種の研究機関においては、研究や実験などの成果が、そのまま評価につながるために、不祥事や失敗が絶対に許されない状況が出来上がっていると場合が多いようです。

当協会はBBS(Behavior based safety)を用いて、教育機関・研究機関の皆様に、教育環境、施設内の安全、教師、生徒の安全行動を促すために、行動分析(科学)をベースにした「組織安全行動」のサポートを行っています。

社会環境が大きく変貌を遂げている今、いつ何が起こるか予想できない時代とも言えます。人的災害や自然災害など非日常的な危機事態に対して、組織としてとる対策と手順が確立していなければなりません。

安全行動において、ビジネスの世界では、有名な言葉のひとつに「ヒヤリ・ハット」があります。重大な災害や事故には至らないものの、一大事に直結してもおかしくない一歩手前の事例の発見を指します。わかりやすく言えば、危うく大惨事になる「突発的な事象やミスにヒヤリとした、ハッとした事例」のことです。

この名称や安全行動活動の根拠には、アメリカ人安全技師のハインリッヒが発表した「1:29:300」という法則があります。
300のヒヤリとした無傷事故の下には、29の軽症事故があり、その下には1の重大な災害やトラブルがある―――。
という意味の法則で、労働災害の事例統計を分析した結果、導き出されたものです。この結果をもとに警告として、現在も安全活動の中で多く採り上げられています。

1件の重大災害(死亡・重傷)が発生する背景には、29件の軽傷事故と300件のヒヤリ・ハットが存在するのです。

日常、教育機関・研究機関の業務において、「ヒヤリ・ハット」の状態までいかない、もしくは自覚していないが、実は……という事態は、常に発生しているのです。非常に不安全な状態や行為を数えると、相当な件数になるはずです。
「いつもやっていることだから」
「今までも平気だったので……」
という不安全行為が、いつか「ヒヤリ・ ハット」を飛び越え、一気に重大な災害や問題になっていくことが多々あるのです。

特に未成年の学童が集まる教育機関では、何が起こるかわかりません。子どもたちの行動は予測不能です。教育者は、教育指導だけでなく、生徒たちの生命と安全を守る義務を持っています。「ヒヤリ・ハット」の状態が日常的になり、その環境に慣れてしまうために、危険なシグナルを見落としていることがあるのではないでしょうか。

ミスの許されない現代、安全な環境づくりに重要なのは、1人1人の心がけ。結局は、その組織で働く職員の「行動」次第です。

行動分析(科学)を用いて実践することで、組織内の行動は様変わりします。人間の行動を科学的に分析、人それぞれのクセや習慣に適した「安全行動」をマネジメントしていくものです。

  • いかに罰やペナルティを使わないようにするか
  • 望ましい安全行動をさせるための結果には、どんなものがあるか
  • 安全行動を自発的に繰り返させるには、どんな結果を与えるのが最も効果的か

この分析法をあらゆる角度から行うことで、結果が安全行動に及ぼす影響も明らかにできます。
組織全体に安全文化を浸透させることができれば、職務における危険の原因の洗い出しだけでなく、正しい職務報告に至るまで幅広い業務活動において職員の相互信頼と安全行動を促進することができます。
職員の行動パターンを変え、リーダーシップの質を高め、さらには組織の免疫力を強化することが可能です。最終的には、業務のあらゆる側面に影響を及ぼします。

前述「1:29:300」で表されている比率は、非常に高い確率で重大事故を招くことを示しています。いつやって来るか分からない災害や問題を未然に防ぐには、不安全な状態や行為を認識し、ヒヤリ・ハットの段階で地道に対策を考え、実行して、よい習慣とし、身につけていくことが重要です。
優良な職務遂行のために、「安全」は必須です。個人や組織における事業活動の方法に「安全行動」を取り入れない限り、この失敗が許されない環境下、今後の業務が成功することはない、と断言できます。
当協会の推奨するBBS(Behavior based safety)を学ぶことで、危険の生じる可能性がある行為を解消するために、危険な行動を減らし、安全を確保する行動を増やすことが可能です。

人の行動が変わらない限り、教育機関・研究機関の未来は変わりません。裏返せば、人の行動さえ変わることができれば教育機関・研究機関も変わるのです。


A→ベースライン,B→学習曲線,C→習慣の強度
X軸→日,Y軸→安全,太赤線→ゴール100%

ページの先頭へ